今週のメルマガ?第11号 2021.12.28 ー多色刷りの場合ー

急に寒さが増してきましたが、体調を崩されたりはしていませんか?
ともぞう本舗は12/26のハウス秋山の出店を最後に無事2021年の全ての出店を終えることができました。
出店先にお越しいただいた皆様ありがとうございました。
今年はコロナで緊急事態宣言からスタートし、お店はお休みしたほうがいいのではないかという考えの元、出店はしばらくお休みさせていただきましたが、2/20から武蔵野市のお買い物キャンペーン(正式な名前は忘れました)に参加していたこともあり緊急事態宣言中ではありましたが2/20から出店を再開しました。そして「所さんお届けモノです!」にも再度出演(3/28)させてもらい、多くの人にまた知ってもらえる機会をいただき、大変な中にもうれしいこともあった1年になりました。
また来年の干支手ぬぐい「竹に虎」は何度もご購入いただいているお客様が気にしてくれて早速ご購入いただき、年末制作した枚数としては過去最高の数を作らせてもらいました。
本当にありがとうございます。
始めて世に出す手ぬぐいはどんな反応がくるのかものすごく不安なので、気に入っていただけて本当に良かったです。
干支手ぬぐいは売り切れの場合もありますが1年間は販売しますので、気になっていただけましたらお店や取扱店、ネットショップに是非お越しください。

それでは今週のメルマガ?スタートです。


【先週制作した手ぬぐい】

トラは中国では四神のひとつ(白虎)として西方を守護するとされました。そして竹林に棲むといわれ、日本でも「竹に虎」の意匠は鎌倉時代には定着しました。
今回はトラが絶滅危惧種のため、たくさんのトラを入れませんでした。
そんなトラもゆっくり過ごせるような平和な世界になるようにという願いを込めてトラは寝ています。
竹は天に向かって伸びることから、子供の成長や健康を象徴し神聖視されました。また図案を円や丸に収める手法は「物事が丸く収まる」「円満」に通じるとされました
9つの馬で「馬九行く(うまくいく)」という「万事うまく(馬九)行く」の語呂合わせになっています。
市松に並んだ左馬(逆向きの馬)の中に9つだけちゃんとした「馬」があります。
鏡文字の「左馬」は、将棋駒の置物で「馬」の字が逆さに書いてあり、「うま」を逆から読むと「まう」と読むことができ、昔からめでたい席で踊られる「舞い」を思い起こさせるので、福を招く縁起のよい駒とされています。 
また「馬」の字の下の部分が財布のきんちゃくの形に似ているので、きんちゃくは口がよく締まって入れたお金が逃げていかず、古来から富のシンボルとされています。 
そして馬は人がひいていくものですが、その馬が逆になっているため、普通とは逆に馬が人をひいてくる(=招き入れる)ということから商売繁盛に繋がるとされています。 
●ハーモニカ横丁
吉祥寺の駅前にあるハーモニカ横丁は、昼はお花屋さんや和菓子屋さんなど日常的に使うお店が開いていて、夜になると昼のお店は閉店し今度は飲み屋さんがオープンするので、昼と夜のイメージが違うので、手ぬぐいのデザインも半分ずつ全然違うものにしました。片方はハーモニカ横丁にある提灯、そしてもう片方はハーモニカ横丁の地図を向かい合わせにハーモニカのように四角くに組み合わせました。この手ぬぐいはともぞう本舗のコンセプトから外れるため、吉祥寺の街だけで販売しています。(他の場所で出店する時には販売していません。
また武蔵野市のふるさと応援寄付(ふるさと納税)の返礼品にも選ばれています。
●スワンボート
井の頭恩賜公園にある井の頭池にあるスワンボートがモデルなので、本物のスワンボートと同じくこの手ぬぐいにも1匹だけ眉毛のスワンボートがいます。この手ぬぐいもともぞう本舗のコンセプトから外れるため、吉祥寺と三鷹だけで販売しています。(他の場所で出店する時には販売していません。)
そしてこの手ぬぐいも武蔵野市のふるさと応援寄付(ふるさと納税)の返礼品にも選ばれています。

【今週の制作予定】

今週は年末の大掃除や年賀状を書きますので制作はお休みです。

【手ぬぐいの作り方】-手ぬぐいを刷る話 多色の場合ー

先週書き忘れましたが、基本は1版に1色で制作します。
多色刷りの場合(今回は2版刷り)は、まずは1色目を刷り乾かします。
(いつものようにハンガーにかけて乾かすと2版目が合わなくなるので、板に貼り付けたまま乾かします。)
手ぬぐい地を動かさないで乾かしたものに、2版目を合わせます。
また同じように今度は赤の色のりで刷ります。
これで2版刷りの手ぬぐい「南天」が刷り上がりました。この状態になって初めて板から剥がします。
色数が増えただけ今の工程を版を変えて色を変えて繰り返します。
ともぞう本舗でも、始めた頃は手ぬぐいの種類も少なかったので多色刷りの手ぬぐいはいくつかありましたが、今ではこの南天の手ぬぐいとナスの手ぬぐいだけになりました。
そして黒猫(たてver)、(横ver)、亀蔵小紋の手ぬぐいも多色刷りですが、これらの手ぬぐいは色合わせが少なくて2版目以降が小さいので一度剥がして乾かしてから版合わせをしています

【ネットショップ】

いつでも24時間オープンしていますのでご注文を承ります。
しかし年末で12/31〜1/3は金融機関がお休みのため、入金確認ができないので発送はお休みさせていただきます。

手染め手ぬぐい屋ともぞう本舗(通販部)はこちら▶︎▶︎▶︎https://tomozohonpo.com

ここまでお読みいただきありがとうございます。
そして2021年もともぞう本舗にお付き合いいただきありがとうございました。
2022年は開業から10年を迎えますので何かやりたいなと考えています。
首が閉まるのを覚悟して頑張りたいと思います。
これからもどうぞ、ともぞう本舗をよろしくお願いいたします。

ともぞう