手ぬぐいができるまで
む〜広報部長もいろいろな場面でチェックをしています。
ともぞう本舗の手ぬぐいは、すべて一枚ずつ手作業で作られています。
デザインから染め、仕上げまで、たくさんの工程を経て、ようやく一枚の手ぬぐいが完成します。
ここでは、そんな手ぬぐいができるまでの道のりを、む〜広報部長のチェック入りで、ちょっとのぞいてみましょう。
む〜広報部長もいろいろな場面でチェックをしています。
ともぞう本舗の手ぬぐいは、すべて一枚ずつ手作業で作られています。
デザインから染め、仕上げまで、たくさんの工程を経て、ようやく一枚の手ぬぐいが完成します。
ここでは、そんな手ぬぐいができるまでの道のりを、む〜広報部長のチェック入りで、ちょっとのぞいてみましょう。
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手ぬぐいのデザインは、なんとなく下絵を描いてからパソコンに取り込んで修正することもあれば、いきなりパソコンで描き始めることもあります。最終的には白黒の原稿に仕上げて出力します。
途中で全体のバランスに悩んだ時は、原寸大でプリントアウトして眺めてみることも。そんな時、む~広報部長が紙の下に潜り込んでくるのも、いつもの風景です。
手ぬぐいを刷るためには「版」が必要です。
ともぞう本舗では、まずアルミ枠に「紗(しゃ)」という細かい布を接着剤で貼りつける「紗張り」という作業から始めます。
接着剤でしっかりと固定したあと、ドライヤーで乾かします。
四辺すべてを貼り終えたら、余分な紗をカット。
このあと、いよいよデザイン画を感光して、版を完成させていきます。
紗張りをしたアルミ枠に、感光乳剤という特殊な液を塗って乾かします。
その上に、白黒で出力した手ぬぐいのデザイン原稿を重ね、紫外線を当てて感光させます。光が当たった部分だけが固まり、当たらなかった部分は水で洗い流すと、デザインの抜けた「版」が完成します。
この版が、手ぬぐいに模様を刷るための大切な道具になります。
アルギン酸ナトリウムという粉末を使って、染めのベースになる「元糊(もとのり)」を作ります。 この粉は水に触れるとすぐにダマになってしまうので、ミキサーでしっかり混ぜてなめらかに仕上げます。 この元糊に、あとで染料を混ぜて「色糊(いろのり)」を作っていきます。
色を決めるときに使う「色見本」も、自分で作っています。
もう長くやっているので、そろそろ全色そろっていてもいいはずなんですが…実はまだ、そろっていません。
というのも、自分で染めるときは「このへんかな?」と見当をつけて、欲しい色に近づいたら満足してやめてしまうんです。
でも、他の人と打ち合わせをするときには、ちゃんとした色見本が必要になるので、その都度「この系統の色が必要だな」となってから、あわてて作ることになります。
そんなわけで、いまだに“全色そろった色見本帳”は幻のままです。
元糊に染料を混ぜて「色糊(いろのり)」を作ります。
ともぞう本舗では、この色糊を使って布に模様を刷る「捺染(なっせん)」という技法で手ぬぐいを制作しています。
捺染は、色を混ぜて作る楽しさと、刷るときの緊張感が同居する、奥深い技法です。
色の濃さや組み合わせによって、同じ図案でもまったく違う表情になるのが面白いところです。
ともぞう本舗で使っている手ぬぐい地は、仕入れ先の方から「特岡よりも良い生地だから、自信を持って出していいよ」と太鼓判を押されたもの。しっかりとした質感と、染め上がりの美しさが自慢です。
生地は6反〜12反の長さで届くので、まずは使いやすい長さに切り分けます。
そのあと、刷りやすいように筒に巻いて準備完了。
この作業中、む〜広報部長が布の山に埋もれてご満悦…なんてこともよくあります。
スキージーというゴムのヘラを使って、版の上から色糊を押し出すようにして「印捺(いんなつ)」します。
写真は、冬の寒い日にリアルなまんまの格好で刷っているところ。もっとちゃんとした服を着て撮ればよかったんですが…これが現場のリアルです。
版は、乾いて目が詰まってしまうときれいに刷れなくなるので、かすれが出るギリギリまで集中して作業します。
特に、色が濃いものや、色糊をたっぷり使うデザインは、版の目が早く詰まりやすく、刷れる枚数も少なくなってしまいます。
刷り終わった手ぬぐいは、まずしっかり乾かしてから、色を生地に定着させるために蒸します。 この工程を経ることで、色がしっかりと布に染み込み、洗っても落ちにくくなります。
ともぞう本舗では、専用の蒸し器を使って、時間と温度を調整しながら丁寧に蒸しています。 見た目には地味な作業ですが、色の発色や持ちに大きく関わる、大切なひと手間です。
蒸して色を定着させたあとは、余分な染料を落とすために手ぬぐいを洗います。 まずは水を何度も入れ替えながら、色が出なくなるまで丁寧にすすぎます。 そのあと、さらにお湯でも同じように繰り返し洗い、色落ちしにくい状態に仕上げていきます。
この作業は時間も体力もかかりますが、色持ちの良い手ぬぐいに仕上げるためには欠かせない工程です。
…そして、洗い場の片隅では、む〜広報部長が静かに見守っています。
洗い終わった手ぬぐいは、風通しのよい場所でしっかりと乾かします。
この写真は、スワンボートと象の手ぬぐいを干しているところ。
並んで揺れる姿が、まるでおしゃべりしているみたいで、見ているだけでちょっと楽しくなります。
ともぞう本舗の手ぬぐいは、すべて1枚ずつ手作業で制作しているため、最後に「端の処理」を行います。
染めたあとの布は、端から横糸がたくさん出ているので、それを丁寧にカットして整えます。 また、手ぬぐい全体に色が入っているデザインの場合は、布端から約1cmほどをカッターで切り落として、仕上がりをきれいに整えます。
地味だけど、仕上がりの印象を左右する大切なひと手間です。
最後に、手ぬぐい一枚一枚にアイロンをかけて、形を整えます。
ピシッと折りたたんで、ようやく完成です。
この瞬間、ずらりと並んだ手ぬぐいたちを見て「よし、できた」と思えるのが、何よりのごほうびです。
今日もいい手ぬぐいができました。